そのチクチクした、のぎ(芒)を取るのが脱芒機。芒は「ぼう」とも読むので、脱芒機と書いて「だつぼうき」と読む。

2.なえのできるまで【だつぼうと計量】

田植えというと田んぼに苗を植える作業だけど、その苗もいきなり現れるわけじゃなく、育てたものだ。今日は「苗のできるまで」その2として「だつぼう作業と計量編」だ。

【だつぼう作業】

のぎ(芒)って知ってる?

なんじゃそりゃ?

「芒(のぎ)」って知ってる? 麦の穂を描くとき「ピッピッ」ってやるでしょ? あのヒゲのこと。ススキのチクチクした細いトゲ部分や、猫じゃらしのホワホワとした毛の部分もそうじゃないかな。あれほど長くはないけれど、イネにも小さいながらチクチクがついていているのだ。
「芒(のぎ)」って知ってる? 麦の穂の先に「ピッピッ」ってあるでしょ? あのヒゲのこと。ススキのチクチクした細いトゲ部分や、猫じゃらしのホワホワとした毛の部分もそうじゃないかな。

あれほど長くはないけれど、イネにも小さいながらチクチクがついていているのだ。

なんのために芒はある?

チクチクで動物に食べられないようにとか

毛に絡まってタネを運んでもらいたいみたい

それはたねの気持だね?

麦ほど激しくないけど、イネのたねもちょっとトンがったチクチク部分がある。
麦ほど激しくないけど、イネのたねもちょっとトンがったチクチク部分がある。
クボタのサイトでもっといい写真を見つけたよ!これならのぎ(芒)の様子が良くわかるのじゃないかな? クボタのサイトでもっといい写真を見つけたよ!これならのぎ(芒)の様子が良くわかるのじゃないかな?

のぎ(芒)があると農家はちょっと困る

農家の気持ちはどうなの?

チクチクはない方がいいみたい

種をまくときには均一に隙間なく、でも重ならずに種をまきたいのだけど、芒(のぎ)があると自分たち同士が絡まりあってうまくいかないんだ。だから種まきの前に芒(のぎ)を取っておきましょうってわけ。

のぎ(芒)をとる脱芒機「だつぼー君」

そのチクチクした、のぎ(芒)を取るのが脱芒機。芒は「ぼう」とも読むので、脱芒機と書いて「だつぼうき」と読む。
そのチクチクした、のぎ(芒)を取るのが脱芒機。芒は「ぼう」とも読むので、脱芒機と書いて「だつぼうき」と読む。

で、それに引っ掛けて商品名が「だつぼー君」となっている。中はどうなっているのかわからないけど、のぎ(芒)をとってつるっとした種もみにしてくれる。

農業機械はこの「ナントカくん」というネーミングが大好き。およそどの作業にも「くん」や「ちゃん」の付いた機械が存在すると言っても大げさじゃないんだ。それ以外にも変わった名前の機械がたくさんあるよ。

ちなみに僕の載ってるマシンは田面ライダーV3っていうんだよ

変な名前!ほんと?

ちゃんとした商品名なのだ。
会社の会議で大人たちが大真面目な顔でこの名前を決めたかと思うと面白いよねっ!!
     

田んぼでレースが開かれちゃったりもしている。

へー面白いね!ところであんた誰?

まあまあ、脱線を元に戻そう

気を取り直して脱芒作業

脱芒作業のようす。
脱芒作業のようす。

だつぼー君の動画を見てみよう

だつぽー君って、名前間違ってるじゃん!

ごめん!当時はよく知らなかったんだ

【計量作業】

チクチクを取り去る脱芒作業が終わったら今度は計量だ。動画のおしまいにも出てきたけど、アミアミの袋に4キロずつ計って袋詰めするよ。

これでやっと種もみの準備ができた。でも、これが苗になるのはまだまだ先だ。
これでやっと種もみの準備ができた。でも、これが苗になるのはまだまだ先だ。その3に続く。
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Author: いねの はかせ

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