【番外編】のぎ(芒)の調査

村の特産品探検の副産物。のぎ(芒)あるなし調査

クボタのサイトでもっといい写真を見つけたよ!これならのぎ(芒)の様子が良くわかるのじゃないかな?
稲の頭についている、のぎ(芒)をとる脱芒作業を紹介したけど、のぎ(芒)についてはかなり前に調べたことがある。

きっかけは長老の言葉だった

なになに?

長老によれば、昔、村には谷和原?(やわら)という、葦簀(よしず)を編む葦や屋根を葺く茅(かや)をとるための誰のものでもない共有地があって、そこでとれた茅(かや)が評判で、村の特産物になっていたんだって。近所の川から船で遠くまで運んだって聞いた。

その茅(かや)は現在の島地区でとれた茅(かや)だから、島茅(しまがや)っと呼ばれていたらしいのだけど、今でもどこかに生えていないか探したことがある。

そしていくつか島茅らしいものの候補が見つかったんだ

それとのぎ(芒)がどうつながるの?

候補の中にのぎ(芒)のあるものとないものがあったのさ

まずは葦(アシ・ヨシ)

まずヨシはあたりまえのように見られます。しかし、ヨシは別にヨシズを編んだりするのに別に刈ったそうなので、これではない。
まずヨシはあたりまえのように見られる。でも、ヨシは葦簀(よしず)を編んだりするのに別に刈ったそうなので、これは島茅(しまがや)ではない。

ススキ

次に目につくのはススキ。ネットで調べてみるとススキは広く屋根材として使われているので、ススキでも良いはずなんですが、「ススキは長持ちしないが、「島茅(しまがや)」は長持ちする」との証言もありましたので、これではない。
次に目につくのはススキ。ススキは広く屋根材として使われているらしいので、ススキでも良いはずなんですが、「ススキは長持ちしないが、「島茅(しまがや)」は長持ちする」との長老の証言なので、これではない。

「これではないかなあ」と思ったのがオギ(荻

オギ 背が高く、穂はススキに似ているけど、大きくふわふわしている。ススキのように一つの株からわっと生えていなくて、平面的に軍団で生えている。
オギ 背が高く、穂はススキに似ているけど、大きくふわふわしている。ススキのように一つの株からわっと生えていなくて、平面的に軍団で生えている。もちろん、屋根材にも使われていたらしい。

で、ススキにはのぎ(芒)があるが、オギにはのぎ(芒)がないらしい

見せて見せて!

ススキとオギ

並べて比べてみるね。左がオギ、右がススキだ。オギの方が柔らかそうで、ススキは固くてチクチクしていそうだよね?中央のスライダーを動かして比べてみよう!
さらに詳しくみるよ。左がオギ。右がススキだ。
さらに詳しくみるよ。左がオギ、右がススキだ。
さらに大きく・・・
さらに大きく・・・どちらにものぎ(芒)がありそうに見えるけど・・・
一粒だけタネを取り出してみると、確かにススキにはのぎ(芒)があってオギにはのぎ(芒)がない。
一粒だけタネを取り出してみると、確かにススキにはのぎ(芒)があってオギにはのぎ(芒)がない。
荻窪っていう地名があるくらいだから、オギは低地に生えるのだろう。共有地は低地だったらしいから、島茅の条件にも合うと思う。だから、ススキより大きいオギが島茅だったのじゃないか・・・というのが結論だったんだ。
荻窪っていう地名があるくらいだから、オギは低地に生えるのだろう。共有地は低地だったらしいから、島茅(しまがや)の条件にも合うと思う。だから、ススキより大きいオギが島茅(しまがや)だったのじゃないか・・・というのが結論。
脱線しちゃうけど、葦簀(よしず)を編むのに同じ共有地で刈ったヨシ(アシ)だけど、細い竹のようなものだから、切り口は鋭く、長靴くらいは簡単に貫いちゃう。だからケガをしないようにこんな高い下駄を履いたのだそうだよ。
脱線しちゃうけど、葦簀(よしず)を編むのに同じ共有地で刈ったヨシ(アシ)だけど、細い竹のようなものだから、切り口は鋭く、長靴くらいは簡単に貫いちゃう。だからケガをしないようにこんな高い下駄を履いたのだそうだよ。

ちょっぴり話がズレてたかな?

いらない知識だったけど、面白かったよ!

アバター
Author: いねの はかせ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です